介護予防について
原宿地域ケアプラザ・生活支援コーディネーターの瀧澤です。
今回は介護予防についてです。
今、なぜ『介護予防の必要性』が色々な所で問われているのでしょうか。
高齢者の多くは『人生最期まで他人の世話にはならず、自分でどうにかして生きて行きたい』という考えを持っていらっしゃいます。
その考えは『遠慮や、自尊心』からきているのではないでしょうか。
誰もが望んで寝たきりや認知症にはなりたくは有りませんが、病気やおかれた環境でそのような状態になれば、介護が必要な状況になる事を連想し、食事やトイレ等色々なことを心配します。
『人生最期まで他人の世話にはならず、自分でどうにかして生きていきたい』という思いを実現させるには、寝たきりや認知症にならない様に適度な運動や生活習慣の見直しを若いうちから実践していくこと、『介護予防』に取り組む事が重要とされています。
『介護予防』に取り組む事で重度の要介護状態になるリスクを軽減させることが出来ると言われています。
来年、令和7年には『団塊の世代』の方々が後期高齢者となり高齢化社会の日本では介護にかかる費用を抑制する事が急務であり、厚生労働省も様々な政策をすすめています。
ご存知のとおり介護保険の財源の約半分は、40歳以上の国民が納める『介護保険料』で成り立っています。
しかし、今後も少子高齢化社会がこのまま進めば、介護保険料を納める側の支え手が減る一方で介護保険を利用する被保険者の数は増え続け、介護保険の仕組みが成り立たなくなります。
介護保険の財源にゆとりを持たせる目的で、平成27年の介護保険法改正では、要支援者が利用する一部サービスを介護保険の適用から外し、全国自治体の「新しい総合事業」に移管されることになって以降、全国の自治体で介護予防への取り組みが活発になってきました。
小雀町でも、区役所とケアプラザが関わる『こすずめ健康ライフ(毎月・第2・第4月曜に町内会館で実施)』や、小雀敬友会で行っているグランドゴルフ、体操やカラオケ、自主活動の太極拳や歌の会、折紙等などの活動に参加し介護予防に取り組まれている方や自身でウォーキングなどにとり組まれている方もいらっしゃいます。
体を動かすことも大切な介護予防ですが、気の合う仲間同士で食事をしたり、お茶を飲みながら世間話をしたり『集いの場』に参加する事も『介護予防(閉じこもり解消・認知症予防)』として注目され、大きな役目を果たしています。
これから6月、梅雨で雨の多い季節になると出掛ける事をやめ自宅の中に閉じこもりがちになりますが、外へ出て活動しながら梅雨ならではの景色を楽しんでみませんか。
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