新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします
原宿地域ケアプラザ所長の葛西と申します。
今年の蛇年(巳年)の特徴のひとつに「変化に前向きな年」があるそうです。
ぜひ、後悔をしないようにチャレンジをしていきたいものです。
「認知症徘徊行方不明」の方を捜す対策
さてNHKが昨年全国の自治体に行ったアンケートでは、いわゆる「認知症徘徊行方不明」の方を捜す対策について「制度の周知不足や捜索のための情報共有が進まないこと」といった課題があったそうです。
警察に行方不明届を出された数は、おととし延べでおよそ18,000人を超えて、そのうち死亡や所在不明の数は約700人を超えているそうです。
これは他人事ではなく自分事として、対策をする必要があるのではないでしょうか。
戸塚区認知症高齢者等SOSネットワーク
そのような不測の事態に備え、地域の高齢者様のために行政サービスを紹介致します。
「戸塚区認知症高齢者等SOSネットワーク」をご存知でしょうか。
戸塚区役所、戸塚警察署公共協力機関、また戸塚区内11のケアプラザなどが協力して、認知症行方不明者の捜索対応をする行政サービスで、主にご家族様が事前に登録しておくことが必要です。
心配なことがありましたら、ぜひご相談ください。
原宿地域ケアプラザでも、昨年は認知症などにより、自宅を出たまま、長い時間帰宅されなかった高齢者様の対応が複数ありましたが、今回無事に帰宅ができたのは、前述の行政サービスではなく、携帯電話(スマートフォン)のGPS機器を活用して、早期に居場所の発見した方法です。
いまは携帯電話をお使いの方は非常に多いのでご存知の方も多いと思いますが、御家族(主介護者)の携帯電話の画面にGPS機器を持っている方の居場所が表示されるため、早期に発見することができます。
ただいくつかの注意点があります。
GPS機器は電池切れにならないように、最低でも一年に一度は電池の交換をお勧めします。
日頃からGPS機器を持ち歩くことで、その役割や機能が発揮されますので、外出するときに持ち歩くカバンやキーホルダーなどと一緒にしておくことが大切です。
また導入のタイミングについても悩むことが多くあります。
正解はありませんが、事故が起きてから後悔はしたくないでしょうから、できることなら、認知症の症状が出現する前から、当事者様とご家族でよく話し合って、GPS機器を導入することをお勧めします。
なおGPS機器は携帯電話(スマートフォン)だけでなく、スマートウオッチにも、同様に機能が付いているものがありますので、メーカーなどで調べてみてはいかがでしょうか。
今年は「変化に前向きな年」です。「事故が起きないようにするため」に、ご家族の皆さんが先手を打ち、大切な家族を守っていただきたいと思います。
1月からが寒さが本番になります。こたつ布団でつまづき転倒するケースやお餅を喉にお餅を詰まらせ事故に合うケースは毎年のように発生していますので、ぜひ意識して注意していただきたいと思います。
「何かあったらケアプラザ」☏:045-854-2291