不審者対策 何が危険か具体的に教える
新学期が始まりひとつきが過ぎました。子どもの行動範囲は成長とともに広がりますが、親の目が行き届かなくなり、不安な面もあります。
危険な目にあわないためにはどのようにすれば良いのでしょうか?
『気をつけて』といった曖昧な言葉は、子どもにも伝わりにくので、危険な場所や不審者の見分け方、万が一の時の逃げ方などを具体的に教えることが必要です。
まずは親子で通学路を歩き、緊急時に駆け込めるコンビニなど安全な場所と、人気(ひとけ)のない駐車場や狭い脇道など危ない場所を確認することが大切です。
不審者とは、どんな人なのか
・子どもにしつこく話しかけてくる
・子どもに近づいてくる
・子どもをじっと見つめている
・子どもの後ろをしつこく付いてくる
・子どもが来るのをじっと待っている
そんな人には注意しましょう。
東日本大震災以降、ご近所同士で声を掛け合う関係を作ろうとする動きが各地で起きています。
善意で話しかけてくる大人と不審者の違いを子どもが見分けるのは難しいです。
気にかけてくれる大人が身近にいるのは心強いものです。
ただ、見知らぬ人が必要以上にしつこく話しかけてきた時は注意が必要です。
「○○まで案内して」などと声をかけられた場合は特に気をつけましょう。
防犯ブザーは、背後から抱きつかれても鳴らせるよう体の前側、腰の位置にひもがくるように身につけましょう。
電池切れも定期的に確認してください。
大声は、体をくの字に折り曲げると出しやすいです。
『助けて』と叫んで手足を動かすと、本当に助けが必要だと伝わりやすいのです。
逃げる場合は、20m以上、ダッシュで離れる。
それ以上追いかけると周りから目撃される恐れが高まり、追われるリスクが減るといわれています。
ランドセルを相手に投げつければ足止めになります。
捕まったら手にかみつくか、地面にお尻を付け、足をバタバタさせ助けを呼ぶようにします。
頭では分かっていても、いざという時には動けなくなることもあります。
遊びながら大声を出すなど、慣れておくことが大事です。
持ち物の記名にも注意しましょう。
持ち物の裏側や内側など、外から見えにくい場所に書くのが安心です。
見えやすい場所に書くと不審者から名前で呼びかけられ、警戒心が薄れる可能性もあるからです。
犯罪者が時間をかけて情報を集め、子どもの狙うこともあります。
不用意に個人情報を漏らさない工夫が必要です。