お知らせ, 小雀だより

原宿ケアプラザより「脳血管性認知症」について

皆様こんにちは。
最近はコロナ禍で規制されていた移動や会食が緩和されています。
この規制緩和が長く続くように、それぞれの感染症対策に注意していきましょう。

今月から再び認知証のことをお伝えします。
認知症は発症する原因から「アルツハイマー型認知症」、「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」が3大認知症と言われています。
「アルツハイマー型認知症」、「レビー小体型認知症」は脳の細胞が徐々に減少し、根本的に治すことは難しいですが、環境整備や薬により症状の進行を遅らせることが可能です。
アルツハイマー型認知症については小雀だより8月号でお伝えしましたので、参考にしてください。

「脳血管性認知症」について

今月は脳血管性認知症についてお伝えします。
脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など脳の疾患が原因で発症します。
脳の認知機能をコントロールする部分などで血管が詰まり、十分に酸素や栄養を送れなくなると細胞が死滅し本来の役割を担えなくなり、脳血管性認知症を発症します。脳の血管が詰まる原因は動脈硬化です。
高血圧や糖尿病、肥満などで動脈硬化は進みます。疾病のコントロールや生活習慣の改善などにより、脳血管性認知症は予防が可能です。
他の認知症と異なる特徴的な症状として、「できる」と「できない」を繰り返すまだら認知症です。
午前中にできていたことが、午後にはできなくなります。日によって物忘れの進行速度が違ったり、物覚えは悪くても理解力や判断力は低下していなかったりと、症状の出現にバラつきがあるのが特徴です。
これは脳血管障害が脳全体で起こるのではなく、脳の一部分で血管が詰まったり出血したりするからで、障害を受けた部位の機能が著しく損なわれ、行動などに現れます。感情の起伏が大きくなったり、意欲の低下から生活がだらしなくなることが多くみられます。

また、感情のコントロールが難しくなります。「今日はいい天気ですね。」と話しただけで急に涙ぐんだり、とても機嫌がよく笑顔が絶えないと思ったら急に怒り出すなど、落ち着いていても急に感情が悪化するなどの変動が大きいことが特徴です。
さらに、尿意や便意などが分からなくなり排泄を失敗する排泄障害や、食べ物がうまく飲み込めなくなる嚥下障害などが現れます。嚥下障害などは徐々に食べれなくなっていき衰弱したり、誤って気管に食べ物や飲み物が入り込み誤嚥性肺炎を引き起こしたりします。

そのようなときは、本人の自尊心を傷つけないように、言動や行動を否定しないように受け止め、落ち着かせることが大切です。

そして地域ケアプラザに相談して、介護サービスなどを利用し、本人や家族たちの負担を軽減するようにしてください。

ケアプラザは日常生活の送りづらさを感じた方が、最初に相談する場所です。

高齢者や障害者、子育ての事で何か疑問を感じたら相談する所と覚えてください。

「何かあったらケアプラザ」 ☏:045-854-2291

こすずめ町内会

地縁法人小雀町内会
横浜市戸塚区小雀町1193