原宿地域ケアプラザ・生活支援コーディネーターの瀧澤です。
皆さんは『2025年問題』という言葉を耳にした事は有りますか。
医療・福祉の分野においては以前から問題とされていました。
来年2025年には1950年代に生まれたいわゆる『団塊の世代』の人達が後期高齢者となります。
その人口は全人口の30%を占める事になり、認知症高齢者、高齢世帯、独居高齢者も増加、それに伴い介護費用や医療費負担もこれまでになく大きくなることが懸念されています。
これが『2025年問題』であり、2006年度から、厚生労働省は医療と介護制度の改革に段階的に取り組んできました。
この改革では『医療から介護へ』、『施設から在宅へ』というテーマをもとに進められ、病院から自宅に戻る日数の短縮など感じた方も居るのではないでしょうか。
高齢者が住み慣れた地域で自分らしく生活し続けるためには、『住まい・医療・介護・予防・生活支援』の5つが一体的に提供される仕組が必要であり、厚生労働省はその柱として『地域包括ケアシステム』と呼ばれる仕組み作りを進めてきました。
地域包括ケアシステムを簡単に説明すると『地方自治体が、住まい・医療・介護・予防・生活支援の5つをバランスよく組み合わせて、高齢者の自立した生活を支えよう』というシステムです。
その地域の特性に応じて自主性および主体性を発揮し、システムを作りあげていくことが期待されています。
厚生労働省は生活支援コーディネーターの役割について『高齢者の生活支援・介護予防の基盤整備を推進していくことを目的とし、地域において、生活支援および介護予防サービスの提供体制の構築に向けたコーディネート機能を果たす者』と定めています。
今や、行政を含めた公的機関や地域住民、NPOや社会福祉法人、学校や企業などとの連携がなくては地域包括ケアシステムを円滑に進めていくことはできません。
生活支援コーディネーターがこれら機関の関係者を引き合わせたり、コーディネートしたりする役割を担い、これからも新しい福祉ネットワークの構築を進めて行く為には小雀町を知ることが大切だと考えています。
その為にも小雀町内会や敬友会の行事や地域企業を知る事、町内のあちらこちらに顔を出し、町内の皆様から色々と教えていただき、小雀町の必要な所に必要な情報を伝えて行きたいと思います。
小雀町にも様々な課題が有り、これからの高齢者社会を迎える中では、地域を支える若い世代の方々とも色々と考えて行かなければならないと感じています。
今後も、町内の様々な場所に出向いて行きますので、是非ともその際には皆様の意見を聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
ケアプラザは日常生活の送りづらさを感じた方が、最初に相談する場所です。
高齢者や障がい者、子育ての事で何か疑問を感じたら相談する所と覚えてください。
「何かあったらケアプラザ」 ☏:045-854-2291